龍は激浪を越え 吽形 -航空母艦 飛龍-

「飛龍」は、2計画(第二次補充計画)に基づき建造された中型空母です。当初は「蒼龍」型の2番艦として計画されていましたが、軍縮条約破棄により設計の自由度が増し、様々な改善がなされた結果、「蒼龍」とは全く異なる外観的特徴を持つ空母となりました。
大東亜戦争序盤、大日本帝国海軍の主力空母の1隻として、真珠湾攻撃を始め主要な作戦に従事しました。
昭和17(1942)年6月のミッドウェイ海戦では、「赤城」「加賀」「蒼龍」が失われる中でも、山口多聞少将の指揮下で奮戦し、アメリカ空母「ヨークタウン」を航行不能にする戦果を挙げました。しかし「飛龍」も被弾による大火災で航行不能となり、駆逐艦「巻雲」によって雷撃処分され、山口司令官・加来艦長以下、数百名の将兵たちと共に海底へと没しました。

作品仕様

制作年: 平成29年
技法: 鉛筆画
サイズ: 652×910mm(P30)
所蔵: 個人蔵