海征く牙狼 -重巡洋艦 加古 2602-

「加古」は、昭和17(1942)年の第一次ソロモン海海戦で、第八艦隊旗艦重巡洋艦「鳥海」に率いられた第六戦隊(青葉・加古・古鷹・衣笠)の構成艦として、敵艦隊と壮絶な夜戦を繰り広げました。日本側に喪失艦はなく、一方の連合軍は重巡洋艦4隻・駆逐艦1隻が沈没、重巡洋艦・駆逐艦各1隻が大破という結果となり、日本側の圧倒的大勝利でした。しかしその翌日、突如潜水艦による雷撃を受け、艦首、艦中央部、艦尾に1本ずつ魚雷が命中し、僅か5分で沈没しました。その時、対潜警戒のための「之の字運動」 をすることなく航行中でした。
作品は「青葉」から眺めた第六戦隊で、後続する「加古」以下、「古鷹」「衣笠」が艦隊行動をとる様子を描きました。先行艦に合わせて取り舵を切り、その航跡を乗り越えるダイナミックな場面です。
「加古」が没して75周年にあたる平成29(2017)年、この作品を「加古」の艦内神社分霊元である日岡神社に奉納しました。

作品仕様

制作年: 平成29年
技法: 鉛筆画
サイズ: 455×652mm(M15)
所蔵: 日岡神宮 所蔵