哨戒ヘリコプター SH-60K

SH-60Kは、既存の哨戒ヘリコプターのSH-60Jの後継機として同機種を基に、三菱重工業と防衛庁で独自に改造開発を行い、哨戒能力の向上を目指した哨戒ヘリコプターです。
SH-60J後継機に求められたのは、「対潜戦・対水上戦能力の向上」、「人員物資輸送・警戒監視など多用途性の向上」、「安全性の向上」であった。これらを実現する為、搭載機器類の追加・変更にとどまらず、機体形状の変更やローター、エンジンまで手が加えられました。
KとJの外観的違いで最も特徴的なものはローターブレードの形状です。Kはローターブレードの先端に様々な角度で構成される独特な形状を採用しています。この形状は主に翼端渦の軽減を目的としたもので、最高時速こそ低下したものの、ホバリング効率が飛躍的に向上し、ブレードが発生させる衝撃波の低減も実現しました。
作品は、雷鳴とどろく荒天下に、あさぎり型護衛艦へ着艦中のシーンを描いたものです。機体下部から垂らしたワイヤーを艦側のベアトラップに接続して着艦する、テザードランディングの様子を表現しています。