一等戦艦 三笠

「三笠」は、ロシアとの戦争を意識した六六艦隊計画(戦艦 6 隻、装甲巡洋艦 6 隻を稼働保有する計画) でイギリスに発注された、当時世界最大かつ最新鋭の戦艦でした。当初より連合艦隊旗艦となることを想 定していたため、「敷島」型の他の同型艦より防御力は格段に向上していました。
日本海海戦では連合艦隊旗艦として東郷平八郎長官が座乗し、第一艦隊第一戦隊の先頭に立ち、バルチック艦隊と壮絶な砲撃戦を繰り広げました。この時「丁字戦法」でバルチック艦隊を殲滅したことは、有名なエピソードとして国内外に語られています。
武勲艦として知られる一方で、実は3度も着底するという不運に付きまとわれた艦でもありました。関東大震災で罹災後、修復と保存を望む国民の声を受けて、様々な困難を克服し、記念艦となりました。大東亜戦争後の荒廃を乗り越え、再び復元され今に至っています。

作品仕様

制作年: 平成23年
技法: 鉛筆画
サイズ: 318×409mm(F6)
所蔵: 個人蔵