絆の航海 2550 -比叡・金剛-

「比叡」と「金剛」は、明治8年度計画によりイギリスに発注され、明治11(1878)年に竣工した装甲コルベットです。装甲フリゲート(後に二等戦艦)「扶桑」と共に編入された両艦は、大日本帝国海軍の近代化に大きく寄与しました。明治23(1890)年9月に発生したオスマントルコ軍艦「エルトゥールル」の座礁沈没事故後に、その生存者を本国まで送り届けた艦としてもよく知られています。
本作品は、遥か離れたコンスタンティノープルを目指し、長い航海に挑む「比叡」と「金剛」を描いた ものです。日本とトルコが固い絆で結ばれるきっかけとなった出来事の一場面をイメージし、制作しました。艦上は「エルトゥールル」の生存者と共に、後に国難に真っ向から立ち向かった海のつわものたちが乗り組み、甲板上で懸命に操艦しています。

平成 29(2017)年、導きの神「猿田彦」をご祭神とする椿大神社に奉納しました。

作品仕様

制作年: 平成29年
技法: 鉛筆画
サイズ: 455×652mm(M15)
所蔵: 椿大神社 所蔵