戦艦 河内

「河内」は、イギリス海軍の「ドレッドノート」に対抗すべく、日本が独自に建造した初のド級戦艦であり、初めて保有した2万t越えの戦艦です。30.5cm連装砲6基を搭載し、カーチス式直結型タービンを導入した有力な新鋭戦艦として期待されていました。しかし、主砲配置が保守的な亀甲型だった上、主砲が異口径(前後2基が50口径、中央4基が45口径)ゆえに射撃管制を統一できないという難点を抱えていました。 「河内」は就役後は主力艦隊に配備され、第一次世界大戦時には膠州湾封鎖作戦などに参加しました。大正7(1918)年7月12日徳山湾に停泊中に突如大爆発、わずか4分で沈没着底しました。総員1,020名の うち621名の乗員が退艦の猶予もなく殉難したと言われています。就役から僅か6年の短い生涯でした。

作品仕様

制作年: 平成23年
技法: 鉛筆画
サイズ: 318×409mm(F6)
所蔵: 個人蔵