海大VI型 a 潜水艦 伊 168

大日本帝国海軍は、昭和 6(1931)年から 11(1936)年にかけて1800tの海大型10隻を建造する計画を立案しました。しかし、ロンドン海軍軍縮条約の成立に伴い、1400tに縮小された海大VI型aの6隻建造に計画は変更されました。ちなみに海大型は海軍大型潜水艦の意で、高水上速力、大航続力、強雷装、航洋性に優れた艦隊随伴大型潜水艦の分類名称です。I型からVII型まで建造された海大型の中で、完成型の域に達したのが海大VI型aで、大東亜戦争中に精鋭艦として第一線で戦い、そのすべてが戦没しました。
6隻中、最も目立った戦績を持つのは伊168で、ミッドウェイ海戦においてアメリカ空母「ヨークタウン」と駆逐艦「ハンマン」を雷撃により撃沈しました。
作品は、艦首の全魚雷発射管から九五式酸素魚雷を発射した伊168を描いたものです。

作品仕様

制作年: 平成29年
技法: 鉛筆画
サイズ: 297×420mm(A3)
所蔵: 個人蔵