「扶桑」は、日本独自の設計で建造された、大日本帝国海軍初の超ド級戦艦です。また3万t越えの巨艦をドックで建造したことは世界初の試みであり、以後の巨艦建造に必要なテクノロジーの醸成に貢献しまし た。竣工当時は世界最大で、列強国に大きな脅威となりました。軍縮条約発効後、2度の近代化改装を経たものの、大東亜戦争開戦時には老朽化が否めず、数度の出撃のみで一線から退き、内地で練習艦として新兵教練に従事していました。しかし、戦局が悪化したため、電探の装備と対空武装の強化を施し、戦列へ復帰しました。昭和19(1944)年10月25日未明、「扶桑」は西村祥治中将指揮の下、旗艦を務める「山城」ほか5隻と共にスリガオ海峡を抜けてレイテ湾を目指しました。しかし、待ち受けていたアメリカ海軍部隊からの集中砲雷撃を被り、沈没しました。生存者はごくわずかでした。
作品仕様
制作年: | 平成27年 |
技法: | 鉛筆画 |
サイズ: | 455×652mm(M15) |
所蔵: | 石清水八幡宮 所蔵 |