軽巡洋艦 多摩

「多摩」は、「球磨」型軽巡洋艦の2番艦です。大東亜戦争では昭和16(1941)年から昭和18(1943)年にかけて、北部太平洋の過酷な自然条件下で作戦に従事し、アリューシャン列島のキスカ島攻略作戦やアッツ島沖海戦に参加しました。昭和19(1944)年10月25日のエンガノ岬沖海戦で、アメリカ艦載機の波状攻撃により大破しました。応急修理の後、ルソン島の北西沖合を沖縄へ向け単独で航行中に、アメリカ潜水艦「ジャラオ」の雷撃により撃沈され、乗組員全員と共にフィリピンの海に消えました。
作品は平成24(2012)年に制作したものですが、その後「多摩」と共に北部太平洋で行動した「木曾」の元乗組員の方から証言を得て、また新たに手に入れた写真や映像資料を元に、平成29(2017)年に加筆し、史実に一層忠実な仕上がりとなりました。

作品仕様

制作年: 平成24年
技法: 鉛筆画
サイズ: 257×364mm(B4)
所蔵: 個人蔵