昭和16(1941)年12月に世界最大の戦艦として竣工した「大和」は、まさに日本戦艦史のクライマックスを飾る巨艦であり、当時の最先端技術の粋を集めて建造されました。その建造から終焉までのエピソードは印象深く、今でも日本人の心の中に大きな存在としてあり続けています。大東亜戦争中「大和」と姉妹艦「武藏」は、戦艦としての能力を活かせず没することになりました。しかし、その建造で培われた様々な技術、思想などは戦後の復興と経済成長の重要な糧となったのです。産業界のあらゆる業種がそれぞれの現場で生産管理の導入に尽力し、その功績は日本の産業界の根幹となりました。「大和」は戦後にこそ、そして今なお活躍していると言っても過言ではありません。
作品は、46cm主砲を放った瞬間の「大和」(竣工時)を描いたものです。
「大和」戦没70周年にあたる平成27(2015)年、この作品を「大和」の艦内神社分霊元である大和神社に奉納しました。
作品仕様
制作年: | 平成27年 |
技法: | 鉛筆画 |
サイズ: | 455×652mm(M15) |
所蔵: | 大和神社 所蔵 |