鋼鉄の浮城 -戦艦 大和 2605-

戦艦の新規建造を全面的に規制したワシントン海軍軍縮条約の失効を受け、大日本帝国海軍は最高水準の技術を結集して「大和」を建造しました。当時の仮想敵国であったアメリカが、パナマ運河の制約から40.6cm超の主砲を備えた戦艦を建造する可能性が低いと想定し、アウトレンジ攻撃が可能な大口径砲搭載艦での複数隻撃滅を目指しました。それに従って計画建造された「大和」は46cm3連装主砲を3基9門備え、基準排水量では同時期の列強の戦艦のそれを3万t近く上回る6万4千tという、世界で類を見ない巨艦として完成したのです。大東亜戦争後、戦艦という艦種が過去のものとなったこともあり、「大和」は今もって世界最大の戦艦として、歴史にその名前を残しています。

作品仕様

制作年: 平成25年
技法: 鉛筆画
サイズ: 606×727mm(F20)
所蔵: 個人蔵