わだつみの駿馬 -戦艦 榛名 2604-

「榛名」は、明治44(1911)年4月、神戸川崎造船所(のちの川崎重工業)において建造されました。「榛名」と「霧島」(三菱長崎造船所)の建造を契機に、民間の造艦技術水準は大きく向上しました。
2度の近代化改装を経て、有力な高速戦艦となりました。大東亜戦争では様々な作戦に参加し、老艦ながら、その高速を活かして最前線で戦いました。昭和20(1945)年7月の呉軍港空襲時、アメリカ艦載機による爆撃を被り大破着底し、その生涯を閉じました。日本戦艦中、最も多くの海戦を生き延び、「大日本帝国海軍の武勲艦」と称された「榛名」は、終末を解体という形で迎えました。誉高い老艦は、力尽きても尚その身を資材と変え、戦後復興のために活躍したのです。

作品仕様

制作年: 平成27年
技法: 鉛筆画
サイズ: 455×652mm(M15)
所蔵: 有限会社 トータルメディア 所蔵